神戸市西区のお客様より、衝立の修理をご用命いただきました。こちらのお客様は、以前にも掛け軸や額の修理をご依頼いただいたリピートのお客様です。いつも本当にありがとうございます!
さて、今回は衝立の修理に関するお話です。
雨漏りによるシミ抜きの難しさ
掛け軸や額、衝立などの修理において、「雨漏りのシミ」は特に落ちにくいもののひとつです。その理由のひとつに、木のアク(樹液などの成分)が一緒に流れ込み、紙や布地に染み込んでしまうことが挙げられます。
また、衝立や屏風の場合、中に木の桟(さん)が入っていることがほとんどです。この木の桟の上に、本紙や表具を裏打ちし貼り付けているため、長年の使用によって桟が腐食し、そこからアクが染み出てしまうことがあります。
このアクは非常に強く、シミ抜きをしてもなかなか完全に落とすことができません。さらに、仮にシミを除去しても、腐食した桟の上に表具を貼り直すと、時間が経つにつれてまた汚れが表に浮き出てくることがあります。
修理方法と仕上がり
今回の修理でも、上記のような問題が発生する可能性がありました。そのため、お客様とご相談の上、衝立の枠自体を新調することになりました。
修理後は、木枠の色も明るくなり、お客様にも大変喜んでいただけました。
掛け軸や額、衝立の修理はサンコー商事へ
掛け軸・額・屏風・衝立など、美術品の修理・修復は、ぜひサンコー商事にお任せください。
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JA組合員の皆様へ
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大切な美術品を長くご愛用いただくために、修理やメンテナンスをぜひご検討ください。皆様からのご相談をお待ちしております!