岡山市のお客様より、日蓮曼荼羅の掛軸修復をご依頼いただきました。掛軸には「昭和六年」と記されており、2025年現在からすると94年前、ほぼ100年前のものになります。
肌感覚での話にはなりますが、大正末期から昭和初期にかけて作られた掛軸には「紙表具」が多く見られます。現在のように裂地を使用したものが一般的ではなく、当時の掛軸は紙で表装されていることが多いのです。おそらく、絹が手に入りにくかった時代背景が影響しているのでしょう。しかし、すべてが紙ではなく、「一文字」と呼ばれる日蓮曼荼羅の上部の褐色部分には裂地が使われていました。これは、おそらく「限られた高級素材を少しでも用いたい」という、当時の製作者のこだわりと工夫が反映されているのでしょう。
このように、掛軸には当時の社会状況や製作者の想いが込められています。ご依頼主のご先祖様も、限られた材料の中で最善を尽くし、思いを込めてこの掛軸を作られたのではないでしょうか。その歴史を考えながら修復を進めることで、より深い意味を持つ仕事となりました。
今回はお客様と相談の上で、「井桁」の紋が入った表具を使用しました。これは日蓮宗の紋であり、信仰の象徴とも言えるものです。修復後、お客様にも大変喜んでいただき、私たちとしても嬉しい限りです。
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