如来様のまくりの表装事例|伊賀市(三重県)

如来様の掛軸表装事例 修復事例
如来様の掛軸表装事例

三重県伊賀市のお客様より、仏画の表装をご依頼いただきました。長年大切にされてきたこのまくり(掛け軸の元となるもの)は、経年によるシミや傷みが見られましたが、職人の手による丁寧な修復で、美しく蘇らせることができました。今回表装したのは「如来様」のお姿。せっかくの機会なので、如来様とは何かについて少し学んでみました。毎度のことですが仏学者ではありません。あくまで個人的に勉強したことを記事にしていますのでご注意ください。

1. 如来様とは?

如来(にょらい)とは、悟りを開き、完全な仏の境地に達した存在のことを指します。「如来」という言葉は「真理(ダルマ)から来た者」という意味を持ち、仏教の最高位にある存在とされています。主な如来には以下のようなものがあります。

  • 釈迦如来(しゃかにょらい):仏教の開祖であるお釈迦様。
  • 阿弥陀如来(あみだにょらい):極楽浄土に導く仏。
  • 薬師如来(やくしにょらい):病気平癒の仏。
  • 大日如来(だいにちにょらい):宇宙の真理を象徴する密教の中心仏。
  • 毘盧遮那如来(びるしゃなにょらい):釈迦如来の真の姿ともされる。

如来の姿は基本的に装飾が少なく、シンプルな法衣をまとい、悟りを開いた静かな表情をしているのが特徴です。

2. 悟りを開いたら如来様になるの?

仏教では、「悟りを開いた=必ず如来になる」というわけではありません。実は、悟りの段階や役割によって、如来以外の存在もいます。

3. 四聖 – 悟りの段階により階層がある

仏教には、悟りを開いた者を以下の4つの段階に分類する考え方があります。

  1. 如来(にょらい) – 悟りを完成させ、仏の境地に達した者。
  2. 菩薩(ぼさつ) – 悟りを開いたが、人々を救うためにあえて如来にならず修行を続ける者。(観音菩薩や地蔵菩薩など)
  3. 縁覚(えんがく) – 自らの力で悟りを開いたが、教えを広めることはしない者。
  4. 声聞(しょうもん) – 釈迦の教えを聞いて悟りを開いた者。

このように、悟りを開いた後の道には様々な選択肢があり、それぞれ異なる役割を持っています。

4. 個人的な感想

私は正直なところ、煩悩の塊です(笑)。なので悟りを開くことはとてもとても出来そうにありません。しかし、サンコー商事の理念である「美術で人を繋ぎ、文化を伝承する」という考え方を広めていくことには雑念なく臨めています。

美術品を通じて人と人、世代と世代を繋ぐことで、心の豊かさを提供できる企業でありたい。そんな思いを持ちながら、今後も表装や修復、販売を通じて、美術文化を次世代に伝えていけたらと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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