伊勢市のお客様より納経軸の表装をご依頼いただきました

四国表装見本四丁雅 修復事例
四国八十八ヶ所の表装見本「四丁雅」

三重県伊勢市のお客様より、四国八十八ヶ所の納経軸の表装をご用命いただきました。伊勢といえば「伊勢神宮」。江戸時代には、西国三十三ヶ所のお参りに向かう前に、伊勢神宮へ参拝するのが一般的だったと言われています。現在でも、西国三十三ヶ所巡りをきっかけに霊場巡りに関心を持ち、四国八十八ヶ所の巡礼をされる方が多いように感じます。

【選ばれた裂地:四丁雅】

今回、お客様が数ある裂地見本の中からお選びになったのは「四丁雅」。落ち着いた色合いの中にも光沢があり、高級感を演出する裂地です。

  • 裂地名:四丁雅
  • 税込価格:192,500円
  • 納期:2ヶ月

【納経軸の表装種類について】

これまで何度かご紹介してきましたが、西国三十三ヶ所や四国八十八ヶ所の表装は、大きく3種類に分かれます。

  1. 蓮華表装(金糸を使った豪華な表装)
  2. 宗派裂地(各宗派の紋を織り込んだ裂地を使用)
  3. 緞子表装(人絹や正絹で織り上げた落ち着いた表装)

今回の表装は「緞子表装」にあたります。金糸を使った表装よりもシンプルで上品な仕上がりを好まれるお客様に選ばれることが多いです。

【表装選びの注意点】

緞子表装は様々な色があり、選ぶ際には飾る床の間の色合いにも注意が必要です。 例えば、今回の表具は茶系の裂地でした。壁紙も同系色の場合、掛軸が背景に馴染みすぎて目立たなくなることがあります。

現代ではネット注文が主流となり、簡単に手配ができる時代になりました。しかし、掛軸の表装は慎重に選ばなければ、せっかく苦労して巡った霊場巡りの納経軸表装が、満足のいく仕上がりにならないこともあります。

【全国対応の御朱印表装ならサンコー商事へ】

サンコー商事では全国対応で御朱印軸や納経軸の表装を承っております。心配な方は、お気軽にご相談ください。

また、伊勢市にお住まいのJA組合員の方は、JA伊勢のグリーンセンターでもご相談が可能です。お近くの方はぜひご活用ください。

納経軸の表装は、巡礼の思い出を長く残す大切な工程です。お客様の大切な掛軸を、丁寧に表装いたしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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