発願文(ほつがんもん)の書画の表装事例|伊賀市(三重県)

発願文掛軸修復事例 修復事例
発願文掛軸修復事例

三重県伊賀市のお客様より、発願文の書画を修復したいとのご依頼をいただきました。せっかくの機会ですので、発願文について少し調べてみました。

ただし、私は宗教学者ではありませんので、解釈が異なる場合もあるかもしれません。その点をご理解の上、お読みいただければ幸いです。

発願文とは?

発願文とは、仏教において「自らが成し遂げたい願い」を言葉にしたものです。浄土宗では特に、皆を極楽浄土に導くことを誓う言葉として読まれます。

原文

願弟子等 臨命終時心不顚倒心不錯乱心不失念 身心無諸苦痛身心快楽如入禅定聖衆現前

和訳

願わくは弟子等、命終の時に臨んで、心顚倒せず、心錯乱せず、心失念せず。身心に諸の苦痛なく、身心快楽にして、禅定に入るがごとく、聖衆現前したまい、仏の本願に乗じて、阿弥陀仏国に上品往生せしめたまえ。

つまり、**「臨終の時に心乱れることなく、上品に往生するように」**という願いが込められています。

この言葉をどう解釈するかは人それぞれですが、最後の時に狼狽えることのない毎日を過ごすこと、とも取れますし、日々のお勤めをしっかりとしていれば最後の時に慌てることなどない、という意味にも感じられます。

私自身の体験と思うこと

私自身、40代初めの頃に外科手術を受けたことがあります。大病ではありませんでしたが、「死」というものを少し身近に感じる年になったのだな、と実感した出来事でした。

それ以来、「今際の際に狼狽えることのないように、日々楽しく生きよう」と意識するようになりました。仕事も私生活も楽しみながら、心穏やかに過ごしていくことが大切だと考えています。

今回の表装について

今回の発願文は、格式のある仏表装でお仕立てしました。表具の柄には**「浮雲」**を使用し、職人が一つ一つ、丁寧に手打ちで仕上げています。

完成した掛け軸をご覧になったお客様は、「想いを形にできた」と大変喜んでおられました。やはり、言葉には力が宿ります。こうして願いが込められた書画を表装し、大切に残していくお手伝いができたことを嬉しく思います。

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