こんにちは、サンコー商事です。
今回は、兵庫県丹波篠山市のお客様より「西国三十三ヶ所の納経軸」の表装をご依頼いただきました。しかも珍しい「対幅(ついふく)」でのご依頼です。
「西国三十三ヶ所の巡礼に行きたいけれど、掛軸はすでに家にあるんだよなあ…」
そんなふうに思われている方、意外と多いのではないでしょうか?
今回のご紹介が、そんな方にとっても参考になれば幸いです。
ご本尊と御詠歌、2つの御朱印
以前のブログでもご紹介しましたが、西国三十三ヶ所の御朱印には
- ご本尊
- 御詠歌(ごえいか)
の2種類があります。
今回の画像では、左側が「ご本尊」、右側が「御詠歌」です。
ご本尊の印には、「大悲殿」や「大悲閣」と書かれることが多くあります。
「大悲(だいひ)」とは、観音様の慈悲の心のこと。
「殿」や「閣」は、観音様のおられるお堂を意味しています。
私なりの解釈ですが、
『西国三十三ヶ所の〇番札所の観音様のお堂で、あなたの納経をお受けしましたよ』
というメッセージが込められているのだと思います。
一方で「御詠歌」は、五・七・五・七・七の和歌で構成されています。
各寺院の由来や信仰の背景などが、美しい言葉で詠まれており、ご本尊に比べて柔らかさが感じられます。
御詠歌で御朱印をいただく際の注意点
西国三十三ヶ所の納経は、基本的には「ご本尊」で御朱印をいただくのが一般的です。
御詠歌でいただきたい場合は、必ずお寺で
「御詠歌でお願いします」
とひとこと添えるのがおすすめです。
というのも、納経帳であれば、万が一間違えても差し替えや貼り直しができますが、
納経軸の場合は取り返しがつきません。
西国には、清水寺や長谷寺といった人気観光地も多く、お寺さんがとても忙しいこともあります。
その中で「ついうっかり」で本尊の御朱印が押されてしまう…ということもゼロではありません。
御詠歌で集める場合は、どうかお気をつけください。
ご本尊と御詠歌、セットで飾るという楽しみ
西国三十三ヶ所は、1000年以上の歴史を誇る、日本を代表する霊場です。
ご家庭によっては、ご先祖様がすでに掛軸を作られていることもあるでしょう。
そんな時こそ、
御詠歌で納経軸を作り、ご本尊とセットで「対幅」として飾る
というのも、とても素敵な選択です。
床の間に余裕があれば、常時並べておくのも良いですし、
スペースが限られている場合は、
- 春の彼岸・お盆は「ご本尊」
- 秋のお彼岸は「御詠歌」
というように、季節ごとに掛け替えるのもおすすめです。
西国の納経軸表装は、サンコー商事|お値段39,800円〜
サンコー商事では、長年にわたり納経軸の表装を承ってきました。
今回のような対幅での仕立てはもちろん、傷んだ軸の修理や再表装もご相談いただけます。
お持ちの御朱印帳や古い納経軸、そして思い出のある巡礼品を、
これからの世代にも伝わる形で仕立て直すお手伝いをいたします。
ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
サンコー商事の表装の詳細はホームページで
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